
先進国の壁面緑化事情はどうなっているのか
壁面緑化は日本国内だけの問題ではなく、先進国各国で実践している企業が増えてきています。日本国内では都市圏を中心にある程度見かけるようになりましたが、海外での壁面緑化はどうなっているのでしょうか。オーストラリアではすでに壁面緑化だけではなく、都市全体の緑化を訴え、官民一体となって様々な試みがなされています。現在市の主だったところの緑化対策は行われているメルボルンでは、市内全部の路地の壁面を全て緑化しようという計画を立て、実現に向けて市民からのアイディアを募集し、実施に向けて動きはじめました。イタリアでも新たに建設された分譲マンションなどで壁面緑化を実現し、販売しているところが目立っています。
世界各地で緑化は当たり前のこととなりつつある
他にも先進国ではゲリラ豪雨対策として壁面緑化計画を進めている地域や、壁面緑化が難しい所は屋根や屋上緑化を実現している地域は増えています。欧米では環境対策への具体的なアイディアである、屋上・壁面緑化を、すでに当然の物として取り入れているところが多いです。緑化を行い、観光名所として復活しているところなど、緑化計画が地域活性化の一環となっているところもあります。すでに法律で新たな建造物を建てる時に、建物の一部を緑化しなければならないという法律をつくった地域もあり、欧米では当たり前のように地球環境のことを考えていることがわかるでしょう。環境先進国であるドイツやオランダなど、様々な地域で緑化に対するアイディアがあふれており、日本でも土地や気候に合う物は取り入れたほうが環境に良い影響を与えられる可能性があります。
壁面緑化には人工の植物であるフェイクグリーンが使われることがあります。菌や虫に対する対策が必要ないというメリットがあります。